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◆ 浸透探傷試験とは

赤色や蛍光の浸透性のよい検査液を用いて、表面の割れやキズ、ブローホールなどを検出する非破壊検査方法です。
表面に開口したクラック(きず)であれば、検出できるため広く利用されている方法です。
浸透液の色(観察条件)と浸透液の除去方法により、次の種類があります。

PT検査<span>(浸透探傷試験)</span>

1.前処理

試験体の表面及び傷の内部の異物を取り除く。 試験面に浸透液が十分にいき渡るようにすると共に、 傷の中に浸透液を染込みやすくする必要がある。 この操作を前処理という。
PT検査<span>(浸透探傷試験)</span>

2.浸透処理

試験体表面を浸透液で濡らし、傷の中に浸透液を十分に 染み込ませる。 この操作を浸透処理という。
PT検査<span>(浸透探傷試験)</span>

3.除去処理

溶剤を使用して傷の中に浸透している浸透液以外の試験面の 余剰浸透液を除去する。 この操作を除去処理という。
PT検査<span>(浸透探傷試験)</span>

4.現像処理(観察)

除去処理の終わった試験体の表面に白色微粉末の現像剤を 塗布し、現像剤の粒子間の毛細管現象によって、傷の内部の 浸透液を試験面に吸い出し、指示模様を形成する。 この操作を現像処理という。 現像処理後、欠陥による指示模様が現れ始めた時点から 観察を始め、所定の現像時間が経過したら直ちに最終的な 観察を始める。 この、指示模様を検出する操作を観察という。
浸透探傷試験の種類 試験の特徴
溶剤除去性染色浸透探傷試験
(最も広く採用されている方法)
赤色浸透液を除去液で拭取る方法で、部分検査に最適です。
明るいところで検査できるため、電気、水洗設備なども不要で、
現場検査でも最適な方法です。
水洗性蛍光浸透探傷試験
(自動探傷に最適)
蛍光浸透液を水洗除去する方法で、大型検査物、表面の形状の複雑な検査物、
量産部品の自動探傷に適しています。
後乳化性蛍光浸透探傷試験 航空機部品などの一部で使用されています。
溶剤除去性蛍光浸透探傷試験 蛍光浸透液を除去液で拭取る方法です。
微細なきずの部分探傷に最適です。
水洗性染色浸透探傷試験 赤色浸透液を水洗除去する方法で、大型検査物、表面の粗い検査物に適しています。
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